さて、リサーチのクラス。
久しく書いてなかったけれど、このクラス実は大変すばらしいです。
私は最初、このクラスはリサーチ中心かと思っていて(初めてのクラスはそうだったので)、憂鬱になっていましたが、2週目からClinical reasoning(単語調べてみると「臨床的推論」と出ました)中心の授業内容に。
この先生、ドクターなので知識がとっても深く、たまには、いや、しょっちゅう授業が脱線気味。
知ってることは教えたい!という情熱をひしひしと感じます、が、先生、それで後半がいつも駆け足になるのですよ(笑)。
このクラスは例えばTendinitis(腱炎)、この症状はなぜ起こるか、どういう人たちがなりやすいか、アセスメント(治療前の検査)、トリートメントはどのようにするのか、予防、または腱炎が治まったあとのストレッチ等はどういったものか、どういう時に他の医療にrefer(委託)するのか、ということを主に習います。
すでに基礎は習っているので頭にも入りやすく、さらに深い知識が身につき、毎回すごく楽しいです。
マッサージセラピストがクライアントにトリートメントを施せるのは、主に筋肉、腱、じん帯、筋膜などソフトティッシューと呼ばれる部位で、他に働きかけが出来るのは神経、リンパ、血液など(これらに付随するものは数知れず)。
このクラスでは実際に上のことが原因で起こるであろう体の不調に対してのトリートメント方法を習います。
マッサージセラピストが絶対にやってはいけないこと、それは「Diagnosis(診断)」です。
このクライアントは絶対にこの病気だな、と思っても「あなたはXXXにかかっています」とか言っちゃダメなんです。
でも、頭の中では出来るだけ明確に、現在クライアントの体の状態をわかっておかなければなりません。
そのために学校でこれでもかこれでもか、と解剖学、生理学、病理学を徹底的に叩き込まれるわけです。
その上で、セラピストとして出来ること、他の医療プロフェッショナルに委託すべきこと、をマッサージ前のインタビューやアセスメントですばやく判断せねばなりません。
今週はLower back condition、腰痛ですね。
腰痛といっても、腰痛の原因はずばり、腰、だけではなく、腰に付随するさまざまな部位の不調が原因という場合も多々、あります。
この冬は、雪が多かったせいか、雪かきの末、腰痛を抱えたクライアントが沢山クリニックにも来られました。
いろんな腰痛の種類、ためになるアセスメント方法や、トリートメントの仕方など、これは毎回ですが、実に充実した3時間でした。